国勢調査かたる不審電話・訪問に注意 千葉

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　国勢調査の調査員や役所を名乗って個人情報を聞き出そうとする不審な電話や自宅訪問が、県内で３件相次いで確認されている。今年は５年に１度の国勢調査が実施される年だが、国や市町村などはまだ調査を開始していない。３件はいずれも不正に個人情報を入手しようとする「かたり調査」とみられ、県統計課の担当者は「調査票やインターネットで回答するためのＩＤの配布や回収をする調査員が、積極的に個人情報を聞くことはない」と注意を呼びかけている。

　八街市によると、５月２５日午後１時ごろ、市内に住む高齢女性方に国勢調査員を名乗る４０～５０歳くらいの男が訪れた。「その後、お変わりないですか」と尋ねられた女性は、前回の国勢調査からのことを聞かれていると思い、「主人は亡くなりました」と答えた。男は大きな紙に何かを記入して帰ったという。

　船橋市では６月１７日、市内の男性の携帯電話に非通知で男から電話がかかってきて「船橋市役所です。国勢調査関係です」と話し、家族構成などを聞いてきたという。不審に思った男性がいったん電話を切ろうと、折り返しの電話番号を尋ねると、すぐに男は電話を切った。今月には八千代市でも「国勢調査の下調べ」といって個人情報を尋ねる電話があったという。

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　■実際は９月から

　今回の国勢調査からインターネットでの先行調査が始まる。従来は調査員が自宅を訪れるのは紙ベースの調査票を届けたり、解答の督促に限られていたが、パソコンやスマートフォンで解答するためのＩＤを届けるため、調査員の自宅訪問の機会は増えることになる。

　同課の担当者は「実際の調査は９月から１０月で、顔写真付きの身分証を持った調査員が各家庭を訪問する。安易に個人情報を話さないでほしい」と話した。