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栃木県の宇都宮市と芳賀町は6月15日、両市町が構想している軽量軌道交通(LRT)について、優先整備区間の運行を担う事業者の募集を開始した。2019年度中の運行開始を目指す。

[関連写真]

LRT構想は2013年3月、宇都宮市が基本方針を策定。同年5月には宇都宮市に隣接する芳賀町も宇都宮市のLRTを町内に延伸する構想を発表し、現在は両市町が共同で検討を進めている。全体のルートは桜通り十文字付近~芳賀・高根沢工業団地間の約18kmで、このうちJR宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間の約15km(宇都宮市域が約12km、芳賀町域が約3km)を優先整備区間としている。

両市町がまとめた優先整備区間の事業概要によると、樹脂固定の制振軌道を複線で整備し、バリアフリーに対応した停留場を19カ所に設ける。車両は福井鉄道が導入した3車体連接、超低床式電車のF1000形(車両長約30m、定員155人)と「同程度」を想定し、18編成導入する。事業費の総額は約452億円だが、快速運行に対応する場合は約458億円になる。1日の利用者数は最小1万5229人、最大2万3200人を想定している。

事業スキームは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(活性化法)に基づく公設型の上下分離方式を採用。宇都宮市と芳賀町が施設の整備・保有・修繕と車両の購入・保有、災害時の復旧を担当し、運営事業者は施設の日常的な維持管理と車両の維持管理、運営・運行を担当する。

両市町が今回募集するのは、優先整備区間の運営事業者。応募期限は7月6日15時までで、7月中旬に審査結果を通知する予定だ。その後は9月に地域公共交通網形成計画と活性化法に基づく軌道運送高度化実施計画を策定。2016年2月には活性化法に基づく軌道事業の「みなし特許」を取得することを想定しており、2019年度中の運行開始を目指す。

《レスポンス 草町義和》

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