東芝の株主総会は異例の２回開催、６月２５日と後日 第３者委の調査結果は７月中旬に

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　不適切会計問題が発覚した東芝は２９日、第三者委員会の調査終了時期の目途が７月中旬になったと発表した。株主総会については、任期を迎えた取締役の再任などに議案を絞った定時総会を６月２５日に開催し、調査結果が出た後に改めて臨時総会を開く方針を決めた。６月末が提出期限の有価証券報告書については、関東財務局に８月末までの延長を申請。認められれば上場廃止の懸念は小さくなる。

　調査結果の発表時期の目途については、第三者委が東芝に連絡したという。これを受けて有価証券報告書の６月末までの提出が絶望的になったため、延長を申請。東芝は「提出は８月になる見込みだ」としている。東京証券取引所のルールでは、延長された期日を超えてさらに８日間、提出できなければ上場廃止になるという。また、２８年４～６月期決算後に提出する第１四半期報告書についても、８月１４日の期限を１カ月延ばすように申請した。

　総会に関しては、例年通り両国国技館（東京都墨田区）で開催するが、調査の経過報告のほかは任期を迎える取締役の選任と、株主提案だけを審議。２７年３月期決算を踏まえた事業報告などは臨時総会で行うという異例の“２段階”方式となる。