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[7.5 高円宮杯プレミアリーグEAST第8節 流通経済大柏高 0-3 大宮ユース 流通経済大柏高G]
大宮アルディージャは注目の10番、U-18日本代表候補MF黒川淳史(3年)が全3得点に絡む活躍でチームに勝ち点3をもたらした。前半11分、マンマークする相手DFを引き付けてからのヒールパスで右SB古谷優気の先制ゴールを演出すると、後半24分にはカウンターから絶妙な縦パス。相手SBの頭上をわずかに越えたボールがFW藤沼拓夢に通り、2点目のゴールへとつながった。そして27分には、右CKがファーサイドヘ流れたところをゴールを背にしてコントロール。すぐに反転してゴール方向に向かうと「中が空いていたけれど、思い切り振り抜いてみた」と強引な左足シュートでニアサイドのゴールを破った。
伊藤彰監督はどの試合でも必ず決定的な仕事をしてのける黒川について「必ず決定的な仕事をしますし、そういうところは助かっています」と讃えたが、同時に「最終的に速さとか強さとか戦える体にしていかないと。ひとつ上のステージで戦うためには必要になってくると思います」と語り、タフなゲームでも負けない体力と強さを身に着ける必要性を口にする。登録170cm、60kg。スルーパス、ドリブルなど1ランク上の特長を持つ技巧派MFが、プロのステージで輝くためには課題をクリアしていかなければならない。
大宮ジュニアユースでは技術と創造性を発揮して、チームを2度全国大会決勝の舞台へ導くなど大活躍を見せた、だが高校入学後は明らかにスピード、コンタクトの強さが違う相手の前に壁にぶち当たった。その中で、悩みながらプレースタイルを確立してきた。「一瞬のスピードで外せれば、そこで前に入れれば結構行けるなと掴んできている。ルーズボールも相手よりも先に触れるように。そのまま前に入れれば、後ろから押されたのを利用して前に行ける」。まだ激しいタックルをいなそうとしてボールをロストしてしまうシーンもある。だが、「なくしていかないと上でやっていけない。100パーセントに近い形で(ドリブルを)成功したり、相手がアグレッシブに来てもキープしたりできるようにしなければダメ」というように、厳しい守備の中でも持ち味を発揮できるようになる。
今年の目標は「(プレミアリーグで優勝して)チャンピオンシップに出ること。そこで勝って日本一になりたい。ここで結果出さないとトップも見えてこない。そこでトップに繋げていければいいと思います」。高校世代での戦いで結果を残してトップチームに必要な選手であることを強く印象付ける。
[写真]後半27分、3点目のゴールを決めた大宮ユース・黒川がチームメートの祝福に応える
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