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文=青山知雄
ドルトムントのMF丸岡満が6日、翌日に行われる川崎フロンターレ戦の前日練習に参加。等々力陸上競技場でのトレーニング後に記者団の取材に応え、「少し緊張しています」と日本でのプロデビュー戦を控えた心境を明らかにした。
2014シーズンにセレッソ大阪U-18からトップチームへの昇格が決まっていた丸岡は、高校卒業前の同年1月に1年半の期限付きでドルトムントへ移籍。ドルトムントU-23チームでプレーしながらトップチームの練習に参加し、昨年9月のマインツ戦で途中交代ながらブンデスリーガにデビュー。公式戦初出場を果たしていた。そして今月1日にドルトムントへの1年間の期限付き移籍延長が決定。7日に行われる川崎フロンターレとのプレシーズンマッチが国内凱旋マッチとなった。
ドルトムントで2度目の開幕を迎えたことを受け、ドイツで成長を続ける丸岡は、「今年が勝負の年だと思っています。もっともっと試合に出たいですし、こういった試合からアピールできるように頑張りたい」とコメント。そして「運動量、技術面、積極的にプレーすることは通用すると感じた。謙虚さを持ちながら、しっかり自分の持ち味を出せるようにしたい」と手応えを語りつつ、「もっともっと試合経験を積んで、練習でもトップチームに絡めるようにして、香川(真司)選手と一緒のピッチに立てたら」と今後の目標にも触れていた。
今シーズンは開幕前からトップチームに帯同。ここまで練習試合に2試合出場し、いずれもゴールを決めたという。勝負のシーズンを前にしっかりと結果でアピールしたいだけに「川崎F戦でもゴールを決めたい」と意気込みを語った。また、当日は大阪から家族を招待。「家族はまだドイツに来ていなくて自分の試合を見せていないので、試合に出て『プロになったぞ』というところを見せたい。父は仕事で来られないんですけど、練習試合のように母や家族の前でゴールを決めて喜びたいですね」と晴れ姿の披露を誓った。
リオデジャネイロ・オリンピック世代の一員でもある丸岡。ドイツで成長した姿を家族に、そして日本のサッカーファンに披露する日がついにやってきた。どうしても香川が注目を集めがちな試合だが、日本サッカーの将来を担うべきプレーヤーの凱旋マッチでもある。ドイツで奮闘する小柄な若武者のプレーに目を配っておいて損はない。
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